●はじめに
子どもにとって日々の生活の中で当たり前の「外遊び」には様々なメリットがあります。一番はやはり体力向上ですが、それ以外にも健康な成長と知育に効果もあるのです。現代では、子どもの体力の低下や、精神的発達の問題が注目されている中で、大人たちからの「外遊び」への関心は高まっています。
今回は、そんな「外遊び」に期待できる効果や遊び方をご紹介していきます。
●「外遊び」による知育効果とそのメリット
まず一つ目に”基礎体力の向上”が期待できます。基礎体力のない子どもは、体をうまく使えずに怪我をしやすくなってしまいます。外遊びをすることで、運動能力を高めてくれます。具体的には、『基礎代謝の向上』や『睡眠の質の向上』、『空腹感が生まれ、食欲が湧く』、『心肺機能が安定する』などです。2つ目に、外遊びはただ体力をつけるだけでなく、ルールを守りながら走ったり止まったり、しゃがんでみたり、様々な動作が加わることで”脳の発達”にも役立ちます。また、3つ目に、”協調性が生まれ、コミュニケーション能力が備わる”ということです。子どもは外遊びを通して協調性の大切さを学んでいくものです。例えば、お友達と楽しく遊ぶためにはルールを守らないといけないということや、協力したり、時には我慢したりすることを外遊びから自然と学んでいくことで社会性を身につけていくのです。
このように、「外遊び」は身体的な成長だけでなく、知育効果も大きく期待できるのです。
●子どもに効果的な「外遊び」
【はないちもんめ】
“はないちもんめ”は、昔から親しまれている伝承遊びのひとつです。現代の大人も一度はやったことのある人が多いのではないでしょうか。
1. 2組に分かれ、それぞれのチームの代表者がじゃんけんをします。
2. じゃんけんに勝ったチームから、わらべうたを歌いはじめます。
3. 歌い終わったら相手のチームの中で仲間にしたい子どもの名前を言います。
4. 名前を呼ばれた子ども同士がじゃんけんをして、負けた方は相手チームの仲間になります。
5. 相手チームに誰もいなくなるまでゲームが続き、全員が片方のチームの仲間になればそのチームの勝ちとなります。
【鬼ごっこ】
鬼ごっこは子どもに人気の遊びのひとつです。遊び方は、鬼を決めたら鬼役になった人は誰かを捕まえるために走ってみんなを追いかけます。鬼に捕まった子どもが次の鬼役になり、また追いかけるというシンプルなルールで遊ぶ場所も問いません。鬼から逃げるスリルで、誰が遊んでも盛り上がるのではないでしょうか。幼児から、小学生までみんなが一緒になって遊ぶことができる一番簡単で面白い遊びと言ってもよいでしょう。
【縄跳び】
縄跳びは、一人だけでなく、複数で遊ぶこともできます。複数で遊ぶ場合はそれぞれで何か技を試したり、お友だちと技を競い合っても楽しく遊べます。縄跳びには、前跳び、後ろ跳び、二重跳びなど多くの技があります。はじめはできなくても、練習していくうちにコツをつかんでできるようになれば喜びも大きいですし、楽しみも大きく広がっていくでしょう。
●最後に
外遊びは、子どもの心と体の発達を促してくれる多くのメリットがあることが分かりました。
生活習慣病や精神的な問題を抱える子どもたちが増えているとされる現代社会において、冒頭にも申し上げましたとおり、外遊びへの関心は高まっています。そして外遊びは健康的な体づくりや、基礎体力の向上に加え、知育効果や社会性が身につくといった複数のメリットがあるのです。
いつもの「外遊び」への意識を少し変えるだけで、子どもへの効果は大きく変わります。是非それを意識して、子どもの心身共に健康的な成長を促していきましょう。