●はじめに
皆さんけん玉あそびの経験はありますか?昔ながらのけん玉あそびは一度はやったことのある人が多いのではないでしょうか。けん玉は江戸時代に広がったと言われており、今では競技としても親しまれる世界中で認知度の高いものになりました。技ができた時の喜びが、何よりも世界中の人々に親しまれている理由の一つでもありますが、そのほかにも、省スペースでけん玉さえあればどこでも、一人でも楽しく遊べますし、年齢も子どもから大人まで共通して遊ぶことができることも人気の理由ではないでしょうか。最近では、バランス感覚や、体幹トレーニング、集中力アップのためにも効果的とされるけん玉あそびは、多くのスポーツ選手が取り入れたり、認知症予防やリハビリ分野で注目されているのです。
今回は、そんなけん玉遊びの具体的な効果と、子どもが自分でも作れるけん玉の作り方をご紹介します。
●けん玉あそびの効果
けん玉遊びに期待できる効果はさまざまですが、まずは『バランス感覚が養われる』ということです。けん玉は省スペースでできますが、体の芯がぶれないように全身を使いますし、自分が思っている場所に思ったタイミングで体を動かさなければできません。ですので自然と体幹が鍛えられ、運動感覚、バランス感覚が養われるのです。次に期待できる効果は『集中力の向上』です。神経系の発達が著しい幼少期にけん玉遊びをすることは、その発達を助けてくれます。技を習得することは簡単ではありませんが、何度も失敗と挑戦を繰り返すことが集中力の向上を手助けし、成功したときの喜びもより一層大きなものにしてくれます。
●けん玉の作り方
【材料】
・紙コップ→2つ
・折り紙やフェルト、カラーペン
・凧糸
・アルミホイル
【作り方】
①紙コップの底の面同士をセロハンテープで留め、外側が紙コップの飲み口になるようにしっかり接着します。
②紙コップに折り紙やフェルト、画用紙、カラーペンなどで装飾をします。
③紙コップのどちらか片側の飲み口に近い場所に穴を開けます。
④開けた穴に凧糸の片側を通し、抜けないように玉留めか、固結びをします。
⑤アルミホイルをくしゃくしゃにして球体にします。
⑥④で通した凧糸のもう片方に球体にしたアルミホイルをつけて完成です。
※2歳前後で、まだ両面のけん玉の扱いが難しい場合は、紙コップを一つにして片側のみのシンプルなけん玉もおすすめです。
●最後に
けん玉には子どもが成長する中で養っていきたい、嬉しい効果が期待できるとお分かり頂けたのではいでしょうか。また、まだ市販のけん玉で遊ぶのには幼い子どもでも、ご紹介した紙コップのシンプルなけん玉なら扱いやすく、楽しんで遊ぶことができるでしょう。材料も少なく、ご自宅で揃うものが多いことも魅力的です。装飾も自由に想像力を膨らませて、何か生き物に見立てても面白いですし、様々な材料を使って柄をつけるのも良さそうですね。
ぜひ子どもと一緒に作り、一緒に遊んでみてください。きっと遊びの時間がもっと楽しくなるでしょう。