
出典:キュボロ社
はじめに
子どもの発達を促すといわれているのが「知育玩具」です。
最近では家電量販店をはじめ、オンラインショップなどでも多く見かけるようになってきました。
ただ遊ぶだけのおもちゃと比べ、子どもの学力向上にもつながるといわれているので、子どもをもつ保護者からの人気も高く、今では様々な種類の知育玩具が販売されています。
言語力や想像力、思考力など知能を伸ばすことに重点を置いて作られたおもちゃである知育玩具の中でも、今回は、まだ私たち日本人にはあまり馴染みのないものを一つ詳しくご紹介します。
スイスの知育玩具「キュボロ」とは?
スイスには「キュボロ」という知育玩具があることを皆さんはご存知でしょうか?
この「キュボロ」は、スイスのキュボロ社によって開発された知育玩具です。
木で作られた同じ大きさの立方体に溝や穴が彫られており、それらを組み合わせてビー玉を上から落として下まで落ちる道を作って楽しむ遊びです。
日本では2008年から発売されており、教育意識の高い保育園などでは早々に導入されていましたが、最近は、藤井聡太棋士がこういった立体パズルを幼い頃から楽しんでいたということが話題になり、この「キュボロ」も大きな脚光を浴びることになりました。
デザインもシンプルで、使用されている木材も環境に配慮して生産管理されたスイスの天然のブナを使っています。
かなりの緻密さが必要とされるおもちゃですが、高度な技術で加工されており、丈夫で高い品質に定評があります。
オシャレな雑貨のような風合いですので、インテリアを邪魔せず、ナチュラルテイストがおすすめです。
「キュボロ」の学習効果とは?
①論理的思考能力
キュボロは前述の通り、ビー玉をスタートからゴールまでスムーズに転がして落とすおもちゃです。
その為、子供たちはキューブに彫られた溝が続くように組み立てていくこととなります。
自分が作りたい道を作るにはその手前の道をどのようにすればよいかなど、前後の関係を無意識に考えなければならないので、論理的思考の発達をサポートしてくれます。
②集中力
常に始まりと終わりを意識しながら道を作る作業は、かなりの集中力が必要です。
論理的思考能力など、他の力を駆使する環境の土台は集中力です。
集中力を養うことが出来なければ、このキュボロで複雑な道や大きなサイズの道を作るのは困難でしょう。
ですので、子どもが複雑なものや大きなものを完成させることができるようになってきたら、集中力がついてきた証と言えます。
③直観力
直観力と聞くと、①の論理的思考能力と相反する能力ではないか?思うかもしれません。
しかし、子どもにしかない発想と直観で気付く力を養ってくれるでしょう。
④構成力
ものづくりを始める子どもはまず、簡単なものから作り始め、その成功体験を経て、次は自分の想像力に合わせてより大がかりなものや、作りが複雑なものへステップアップしていきます。
キュボロの場合は、ビー玉がスタートからゴールまでスムーズに流れることを前提に、形の違うブロックを組み合わせて一つの道を作るので、ストーリー性を自然と考えるようになることから構成力がつくでしょう。
最後に
キュボロはどんなものが出来るのかを考えながら遊ぶことで、脳に良い刺激を与え、子どもの成長をサポートしてくれます。
子どもと一緒になって大人も頭をフルに働かせて遊んでみるのはどうでしょうか?
子どもとのコミュニケーションも取れますし、うまく構成できた時の喜びを共有することで、親子関係も良好になるでしょう。
是非この機会に、日々のおもちゃ遊びの一つとして取り入れてみて下さい。