「小さいうちから本に親しんでほしい」
「できれば読書が好きな子に育ってほしい」
そう願うパパやママは多いのではないでしょうか。
実は、本好きな子に育つためには、特別なトレーニングよりも、日常のちょっとした習慣がとても大切です。
今回は、未就学児期に取り入れやすい、おススメの習慣をご紹介します。
1. 毎日ほんの数分の読み聞かせから
本を好きになる第一歩は、「おうちの人に読んでもらった」という安心感と心地よい時間の記憶です。
1日1冊でなくても大丈夫。1日5分、1ページだけでもOK。読み聞かせは「毎日続ける」ことが何より大切です。
ポイント
・朝の支度後や寝る前など、タイミングを決めて習慣に
・子どもが途中で飽きても「また今度ね」と楽しく終了
・読み聞かせ中はスマホやテレビをオフにし、子どもとしっかり向き合う
2. 子ども専用の「マイ本棚」をつくる
本がいつも手に届く場所にあると、子どもは自然と興味を持つようになります。リビングの一角や子どもの遊びスペースに、本専用のスペースを設けてみましょう。
ポイント
・表紙が見えるように並べると選びやすくなる
・年齢や季節に合わせて定期的に本を入れ替える
・図書館や古本屋を活用しながら、少しずつ本を増やす楽しさも共有
3. 子どもと一緒にお気に入りを見つけよう
「この絵、かわいいね」「この子の気持ち、わかるなあ」など、読みながら子どもの感情に寄り添う声かけをすると、本の世界がもっと楽しく広がります。
好きなシリーズやキャラクターができると、自分から「また読みたい!」と言ってくれるようになることも。
ポイント
・何度も同じ本を読みたがるのは成長の証。飽きるまで付き合ってOK
・好きな絵や言葉を一緒にマネして遊ぶのもおススメ
・本屋や図書館で「今日はどれにする?」と子どもに選ばせてみる
4. 文字だけでなくことばそのものを楽しむ
未就学児はまだ文字が読めないことも多いですが、言葉そのものの響きやリズムを楽しむ力は大人以上です。
言葉遊びやリズム読み、歌のように読む絵本などを活用し、耳で言葉を味わう経験をたくさんさせてあげましょう。
ポイント
・しりとりや言葉の繰り返し遊びを日常に取り入れる
・オノマトペ(「ドカーン」「ふわふわ」など)たっぷりの絵本を選ぶ
・物語の続きを一緒に考える「ごっこ遊び」もおススメ
5. 無理に読ませず「楽しい」を最優先に
「本を読む=いいこと」というイメージが強すぎると、親もつい焦ってしまいがち。でも、子どもにとって読書は遊びの延長であるべきもの。
読まない日があっても、「今日はお休みの日なんだね」と、温かく見守る気持ちを忘れずに。
ポイント
・本より遊びたがる日は無理に読ませない
・子どもが「読んで!」と言ったときはなるべく応じる
・子どもが本を破いたり落書きしたときも、怒るより本との距離感を学ぶチャンスに