●はじめに
4歳になると語彙力も高まるので、自分の気持ちをはっきりと言葉にできるようになってきます。
想像力も豊かになるので、自分の世界を頭の中で作り上げることができるようになるのもこの頃です。ですので、絵本から学んだ知識や世界観はそのまま日常生活にも活かされてくるのです。子どもの視野を広く持たせるためにはこの時期に沢山の絵本に触れさせてあげることはとても大切だと言えます。より多くの、そしてバリエーション豊かな絵本に出会う機会を作ってあげることで、健やかな子どもの成長に繋げていくことが出来ると言えるでしょう。
今回は、どんな絵本が良いのか迷っている方のために、おすすめの人気絵本をいくつかご紹介していきます。
●4歳児に読んでもらいたい人気絵本
Ⅰ.『しろいうさぎとくろいうさぎ』
この絵本は、白いうさぎと黒いうさぎの愛をテーマにした絵本です。素直に愛情を伝えることがどれほど大切で素敵なことかを気付かせてくれる、そんな一冊です。絵も繊細なタッチで描かれており、うさぎの毛並みや、背景も芸術性の高いものとなっておりますので、アート感覚で絵を見るのもおすすめです。実際に読み聞かせをした人の口コミでは、「大人になった時に共感できる絵本」というコメントもあります。読み聞かせをする大人も一緒に楽しめる作品です。
Ⅱ.『わすれられないおくりもの』
この絵本は人間の生と死、身近な人が亡くなることの悲しさをテーマにした一冊です。生き物がいつか死ぬことは当たり前で、それが身近な人にやってくるときは必ず来ますよね。でもなかなか改めて教える機会がないのが現実ではないでしょうか。子どもが死について疑問に思った時に読んでみて欲しい絵本になっています。水彩画の優しい絵が美しく、抵抗なく読めるようになっています。
Ⅲ.『すてきな三にんぐみ』
黒いマントと帽子を身に纏った3人組の泥棒がこのお話の主人公です。一見ダークな印象ですが、実はこの泥棒たちが国中の孤児のために素敵なお城をプレゼントするという心温まるストーリーになっています。泥棒×人を助けるという二面性を持った彼らを知ることで、子どもが善悪の区別をつけるきっかけになってくれる、そんな一冊です。
Ⅳ.『そらまめくんのベッド』
こちらは幼稚園や保育園通っている子どもなら日常的にある会話『かして!』『いいよ
!』というやり取りから、譲り合いの心や、優しさをはぐくんでくれるきっかけになる一冊です。今まで誰にも貸してこなかったそらまめくんの自分のベッドをお友達にも貸してあげるようになる成長の姿を描いています。また、タイトルにあるそらまめだけでなく、いろいろな種類のお豆が登場するので、お豆の知識もついて、苦手克服のきっかけづくりにもおすすめです。
Ⅴ.『こんとあき』
こちらの絵本は知っている大人も多いのではないでしょうか。1989年に発売されてから今もなお愛され続けている傑作絵本の一つと言っても良いでしょう。
こんは、あきのおばあちゃんがつくったキツネのぬいぐるみです。あきの成長とともにこんの腕が古くなってほころびてしまい、それを直してもらうために、こんと一緒におばあちゃんのお家へ出かける冒険の物語です。道中の電車でこんとはぐれてしまったり、犬に連れ去られてしまったりとハプニングが続きます。無事にたどり着けるのか、それまでの2人の友情に胸が熱くなります。お互いがかけがえのない大切な存在であることが伝わってくる心温まるお話です。子どもに物を大切にする気持ちを養ってくれるでしょう。
●さいごに
読み聞かせをしてあげたい!と思う絵本はございましたでしょうか?この頃に発達する知的好奇心を伸ばしてあげるきっかけになる絵本や、苦手克服のお手伝いができる楽しい絵本、子どものなぜ?に答える絵本など、4歳になればまた絵本の世界は大きく広がっていくので、沢山の絵本に触れる機会を日常生活に取り入れるところから始めてみましょう。