給食を食べない子にどう対処するか?

●はじめに
皆さんのお子さまは、毎日休憩をしっかり食べていますか?

『食育』という言葉がメジャーになった近年、幼稚園や保育園、学校で出る給食はとても栄養バランスが考えられており、一昔前にはなかったメニューも少なくありません。
しかし、そんな今でも給食を食べない子どもは多いのです。

食べない理由は子どもの中でもそれぞれですが、今回は給食を子どもが食べない理由と、それに対処する方法をご紹介していきます。

 

●給食を食べない理由とその対処法
この問題に直面した時、『うちの子は給食を食べないんだ、どうしよう?』ではなく、『なんで食べないのかな?』と、まずはその理由を知ることが大切です。
そうすることで子どもへの理解が深まり、根本的な解決方法を導き出す手助けになります。

 

⒈ 給食は残してはいけないという義務感からの解

給食は栄養バランスが考えられて毎日のメニューとして提供されています。
ですので、全て完食することは身体にも良いことで、それを目標にすることは問題ありません。
しかし、完食しなければいけないと強く強要してしまうと、それは義務となり子どもへのストレスにもつながります。
給食を楽しみにしていれば自然と食べようとする意識になるので、万が一食べきれない場合は無理せず早めにごちそうさまをしようなどと、『次は全部食べ切れるといいな』と次回に繋げられる対応が必要です。

⒉ 食べない理由を考える

根本的に、子どもも一人一人別の人間なので、同じ1日を過ごしていても、元々食が細い子もいれば、単純にお腹が空いていない子もいるでしょう。
また、子どもによっては偏食だったり好き嫌いが多い子もいます。
そんな子どもに『全部食べましょう』の言葉だけでは到底完食などできません。
なので、まずは食べない理由は何なのか、一人一人別な理由があるはずなのでそれを把握して大人が理解することが必要です。

例えば、ただ食が細いので既にお腹いっぱいでもう食べられないということなら、次からは少なめに配膳してあげる、苦手なものが入っていて食べたくないということなら、『今日は一口だけ食べてみない?』とほんの一口からで良いのでお試し感覚で食べられるように、小さくして大人がサポートし、口に入れて食べたら『食べられたね!すごいね!』と褒めてあげることも効果的です。
次はもう一口挑戦してみよう!という気持ちを生むきっかけにもなるでしょう。

 

⒊ 家庭の食事環境との違いが大きい

家庭では、親の食の好みやメニューが子どもの食にも大きく影響します。
うちでは食べるのになぜ給食だと食べないのか?と悩む保護者もいるかもしれません。
その時は同じものでも味付けに大きな違いはないか、給食で出たメニューを一度作ってみるのも良いかもしれません。
また、『食事は楽しい時間』という意識を持つことも大切です。
『今日のご飯はなにかな?』と言葉をかけてあげることで、子どもも考えてワクワクします。
また、お手伝いをさせて、食材が調理され自分の口に入るまでの過程を一緒に楽しむことで子どもの食への関心も高まるでしょう。

 

●最後に

子どもには、ただ『全部食べなさい!』と言葉でただ強制することは効果的とは言えません。
食育が大切な子どものうちに、少しでも多くの食べ物を食べさせていくためにも、しっかり理由とポジティブな思考に転換できる言葉や対策を添えて、無理なく継続的に、根気よく行なっていくことが大切です。
身体はもちろん、味覚や様々な力が発達する時期だからこそ、様々なものを食べて大きく成長してほしいですね。