子どもの「おはしデビュー」は、手先の器用さだけでなく、脳の発達にも良い影響を与えると言われているのをご存じでしょうか。おはしの正しい使い方を身につけることで、集中力や観察力、手と目の協応力など、さまざまな能力が育まれます。
楽しく無理なくできる「おはしトレーニング」の進め方をご紹介します。
なぜおはしトレーニングが脳にいいの?
おはしを使う動作は、手先の繊細な筋肉を使うだけでなく、目で食材を確認しながら脳に指令を出す「脳と体の連携トレーニング」でもあります。特に3〜6歳の間は神経系の発達が著しい時期で、この時期に手先を使った練習をすることで、脳の前頭前野(考える・集中する力を司る部位)にも良い刺激となります。
また、おはしを使いこなすためには、手の動きの調整や集中力、タイミングのコントロールが求められるため、脳全体のバランスの良い発達にもつながります。日常の中で自然に行える知育活動として非常に効果的です。
トレーニングはいつから?
個人差はありますが、3歳頃からが目安です。スプーンやフォークを上手に使えるようになったタイミングで、おはしの導入を考えてみましょう。
最初はトレーニング用のおはし(エジソン箸など)から始め、段階的に普通のおはしへと移行するのがおススメです。焦らず、その子のペースに合わせて進めることが成功のカギとなります。
おはしトレーニングの進め方
1. 正しい持ち方を教える
鉛筆の持ち方と似ていることを説明しながら、上のおはしは「動かす」、下のおはしは「支える」という役割の違いをわかりやすく伝えましょう。
初めは手の動きがぎこちなくても問題ありません。毎日の中で少しずつ正しい形に慣れていくことが大切です。お手本を見せながら一緒に練習すると、楽しく覚えやすくなります。
2. 小さなものをつかむ練習
豆やスポンジなど、つまみやすい軽いものから始めましょう。ゲーム感覚で「どっちが多くつかめるか競争しよう!」などの声かけも効果的です。
徐々に難易度を上げていくことで、子どものやる気や達成感もアップ。色や形の違うものを使うことで視覚的な刺激にもなり、楽しく学べます。
3. 食事中も褒めながら少しずつ
最初は時間がかかっても大丈夫。「すごい!今日は3回つかめたね!」など、ポジティブな声かけで達成感を与えることが大切です。
また、できなかったことよりも「できたこと」に注目してあげることで、子どもの自己肯定感が育ち、学ぶ意欲も継続しやすくなります。
4. 無理は禁物
子どもが嫌がるときは無理に続けず、スプーンやフォークに戻しても問題ありません。「またやってみようね」と前向きな印象で終わらせましょう。
トレーニングは継続が大事ですが、楽しくないと感じてしまうと逆効果。子どもの様子を見ながら、その日の気分や体調にも配慮して進めていきましょう。