「うちの子、特技なんてあるのかな…?」
そんなふうに思ったことはありませんか?特別な習い事をしていなくても、人前で堂々と披露できるようなことがなくても、子どもたちは一人ひとり“光る個性”や“得意なこと”をしっかり持っています。
気づかれにくい「子どもの特技」のヒントや、それをさりげなく伸ばしていくための親の関わり方についてご紹介します。
実はこれも立派な特技!
子どもの特技というと、ピアノが弾ける、逆上がりができる、計算が得意…といった“わかりやすいスキル”を思い浮かべる方も多いでしょう。
でも、実はもっと身近な日常の中にも、特技のタネはたくさん隠れています。「そんなの当たり前じゃない?」と思うようなことも、実はその子だけが持っている素晴らしい力なのです。
例)
・同じ絵を何度も丁寧に描ける → 観察力や集中力の高さ
・動物やお友だちの気持ちにすぐ気づく → 共感力の高さ
・空き箱や紙を組み合わせて独創的なものを作る → 発想力や手先の器用さ
・どんなときもマイペースで落ち着いている → 自己コントロール力の強さ
特技は“比べない”ことで見えてくる
他の子と比べて、「○○ちゃんはもうできるのに、うちの子は…」と感じてしまうこと、ありませんか?でも、特技は“その子のペース”で育っていくものです。
比べることよりも、「この子はどんなことに夢中になる?」「どんなときに目を輝かせている?」という視点を持つことで、その子ならではの得意分野が少しずつ見えてきます。
特技は、親が見つけようと目を向けたときに、ふと気づくことも少なくありません。
ママのひと言が才能の芽を育てる
子どもが何かに夢中になっているとき、ママのひと言がそのやる気をぐっと後押ししてくれることがあります。
「それ、すごく上手だね!」「どうやって思いついたの?」「ママにも教えてほしいな」
そんな何気ない言葉が、子どもの自信や自己肯定感を育て、「もっとやってみよう!」という意欲へとつながっていきます。「認めてもらえた」「興味を持ってもらえた」ことが、何よりもうれしいのです。
見つけた特技、どう伸ばす?
特技が見つかったら、習い事や体験教室、コンテストなど、外の世界で力を試す機会をつくってあげるのもひとつの方法です。ただし、無理にやらせるのではなく、「楽しそう」「もっとやりたい」という子どもの気持ちを一番に大切にしましょう。
「やってみたけど合わなかった…」という経験も、立派な学びになります。大切なのは、“好き”を大切にする気持ちです。