ビル・ゲイツもジェフ・ベゾスも受けた「モンテッソーリ教育」とは?

●はじめに

皆さんはビル・ゲイツやジェフ・ベゾスはご存知ですか?名前は聞いたことがあるけど、何をした人かまでわからないと言う方も多いですよね。ビル・ゲイツはMicrosoftの創設者であり、元々はMacのために作られたExcelや Wordも彼がヒットさせました。また、20歳のときに世界初のPCであるAltair 8800用に、BASICというプログラミング言語を使えるようにするプログラムを開発をしたことで天才と言われています。ジェフ・ベゾスはAmazonの創業者で、1997年上場当初5.5ドルだった株価を、目まぐるしい勢いで企業として成長させ、株価も現在では1,770ドルまでになっています。
そんな有名な世界の天才たちが受けていた教育に興味はありませんか?彼らは「モンテッソーリ教育」というものを受けていました。
この「モンテッソーリ教育」は幼少期から受けることで、子どもの育脳にとても効果があるとされています。今回はこの「モンテッソーリ教育」とはどんな教育法なのか、どんな知育・育脳効果が期待できるのかをご紹介します。

●「モンテッソーリ教育」とは?

この教育方法は、日本では主に幼児教育の手法として取り入れられており、子どもの自己教育力の考えから生まれたものです。自分で自分を教育し、育む力があるということが自己教育力とされ、マリア・モンテッソーリ博士が考案したことがこの名前の由来です。この教育法で1番大切なことは、大人が子どもに対して「見守る」姿勢でいることです。何かを大人が決めたり与えるのではなく、子どもに選ばせ、自らの力で学んで成長していくことをサポートしてあげることが重要なポイントになります。
自主性を尊重し、見守りながら何が子どもに必要かを観察し適切な教育を考えるというこの教育法は、教師を育成する教員養成においても重要であるとされており、マリア・モンテッソーリ博士によって教員資格も確立されています。

● 「モンテッソーリ教育」が及ぼす子どもへの育脳効果

モンテッソーリ教育は5つの分野に分かれており、子どもの発達段階に合わせた敏感期に対応しています。
①日常生活
日常生活の練習の目的は、身体運動を身につけることです。子どもは大人の真似をすることで体の動かし方を学んでいきます。特に1~2歳の子どもは運動の敏感期にあたります。手指のコントロールなどはこの時期にトレーニングすることで成長できるでしょう。
子どもの自信と自立心も、自分の思う通りに身体を動かすことができるようになることで育まれるのです。

②言語
子どもはもともと言語を持って生まれてきているわけではないので、自分の「言語の敏感期」に合わせて周りの言語や環境により母国語を習得します。
モンテッソーリ教育では、絵本やカードなどの教具を使って語彙を豊かにします。

③感覚
モンテッソーリ教育では3歳以降を感覚の敏感期としています。3歳にもなると、感覚器官が発達しているので、外からの感覚刺激に敏感になっており、この分野の感覚を養うことで、そのほかの言語や算数、文化教育などの知的教育の基礎となります。

④算数
幼児期の子どもには、数の大きさや量に対して興味を示す「数の敏感期」というものがあります。
数の感覚で抽象を捉え、抽象から具体へ導いていきます。教具を利用することで目の前の数を具体的なものとして扱えるようになるのです。

⑤文化教育
この教育は、子どもが興味をもつ幅広いテーマを扱う分野となっており、具体的には理科や社会にあたります。歴史や地理地学、社会動植物、また、美術や音楽なども知識ではなく身近なものとして自分で体験することで文化として身に付けていきます。子どもの興味、関心を大事にしましょう。

●まとめ

今の日本の学校教育にはない考え方や特徴があって、「モンテッソーリ教育」を取り入れることでカリキュラムにより子どもの積極性や考える力が育まれる育脳効果が高いとされています。
教育法は家庭や子どもを取り巻く環境によって様々ですが、「モンテッソーリ教育」の考え方その効果などに興味を持った時は、実際にこれを取り入れている教育現場に足を運んでみるのも良いかもしれません。きっと、いかにその効果が高いのかが分かるはずです。