子どもたちはあそびの中で様々なことを体験することで成長していきます。
脳が一番発達すると言われる時期の保育は、その後の子どもの発達に大きく影響してくることは間違いありません。
では、育脳と保育にはどのような関連性があるのでしょうか。
「脳が発達する年齢」
人間の脳は3歳から4歳までに80%が完成され、この頃の家庭では、
どのような環境でどのように子どもと関わったかにより、その子の将来に大きく影響してきます。
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚といった神経回路がほぼ形成され、「五感」の基礎が完成するのは1歳頃までです。
この脳が一番発達する頃は、多くの体験を通して様々な種類の刺激を与え脳を育んでいくのに、最も効果的な時期であり、それは、幼稚園に入る前の家庭保育やちょうど保育園に通い出す頃に当たります。
「生活体験の大切さ」
この時期の子どもたちには強制的に教え込むのではなく、子ども自らが様々な経験を通して学んでいくことが重要です。
塾や習い事に通い出す前に学びの基礎を培う「生活体験」が大切であり、得られた刺激はその後に長く影響するものだとも言われています。
例えばテレビを見たり音楽を聴くことや食事など、日常の生活の中で当たり前のように経験していることが生活体験です。
これには年齢や身体の成長に応じた刺激をバランスよく与えることが大切で、感覚機能が鍛えられ発達して行くと豊かな感性がどんどん育つのです。
子どもも親もストレスを感じるような特別な体験をわざわざ探す必要性はなく、日常の何気ない体験を通して、様々なモノやコト、人との関わりを意識して過ごすことが大切です。
「学びはあそびから」
例えば、保育園ではお片付けなどで子どもの意識をまとめる際には、遊びがところどころに入ってきますが、子どもはそれらの楽しい遊びの活動を通し、多くのことを身につけていきます。
親や保育士には、子どもに対し遊びの提案や環境を整えていく役割があり、こうした体験活動から脳は育まれていくのです。
以上のように、この多感な時期に多くの時間を過ごす家庭や保育園での生活は、子どもたちの成長に大きく影響してくることがわかりますね。