はじめに
皆さん「EQ」という言葉を聞いたことはありますか?
「EQ」は数値的判断をする際に使う言葉ですが、主に人間の心の知能指数を測る際に使われます。「EQ」は近年、子どもの精神の健やかな成長において、「IQよりも大切な要素である」と考える人も増えています。
今回は、この「EQ」についてと、子どものうちから「EQ」を育てるためにはどのようにするのが効果的なのかをご紹介します。
「EQ」とは?
心の知能指数「EQ」とは、自己や他者の感情を知り、コントロールし成功を収める能力を指すものです。この「EQ」は沢山の研究の中で、仕事で成功を収めるときに大きく関係することが報告されています。
誰もが持って生まれてくるものではありませんが、EQは知能指数「IQ」と違って、身につける訓練を重ねることで習得することが可能です。
「IQ」は幼い頃から遊びなどを通じて高めるサポートをすることは可能ですが、高いIQを必ずしも習得し、保証するものではありません。そこもEQとIQの大きな違いとなります。
「EQ」を子どものうちから育てるには?
「EQ」を高めるために子どもの頃から実践できる方法はいくつかあります。
その中でもおすすめの方法をこちらではいくつかご紹介します。
①日々の出来事を日記として綴る
②落ち着ける空間で、絵本の読み聞かせや音楽鑑賞をする
③勉強や読書などは、まず親がお手本となって行う
④普段の生活の中で、より愛情を持って接することを意識する
上記の項目の中で、一番おすすめしたいのが、「①の日記を綴ること」です。
EQを高めるためには、自分の中にある喜びや楽しさといったポジティブな感情だけでなく、怒りや悲しみといったネガティブな感情とも冷静に向き合う必要があります。そういったマイナスな感情をうまく発散できなかったり、心に溜め込む癖がついてしまうと、何かのちょっとしたきっかけで突然感情が爆発してしまう可能性もあり、精神面に悪影響を及ぼしてしまうこともあるのです。
日記は自分しか読まないので、思いっきり素直な感情を書き出し、その内容について客観的に向き合うことが感情をコントロールする訓練になりますし、EQの向上に非常に効果的と言えます。できるだけ理由を添えるなど、具体的に書き出すことで、自身の感情としっかりと向き合うことができるので、意識的に内容は具体的に書くことを心がけましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。「IQ」は聞いたことがあるけど、「EQ」は知らなかったという方や、言葉は知っていたけど、意味まではよくわかっていなかったという方も多いでしょう。
「EQ」は人間が生きていく上で絶対に欠かすことのできない、他者とのコミュニケーションにおいて、相手の感情を知り、感じとることがどれくらい出来るのかを教えてくれます。人と人との関わりなくしては生きられない社会で、より他者との良好な関係を作ること、自身のメンタル環境を整えて自分と向き合うことが大切なのです。
皆さんも、前述の方法を生活に取り入れて、「EQ」の高い人を目指してみませんか?