爆発的なスピードで急成長する赤ちゃんの脳は、生後まもなくの頃と1歳頃との脳とでは明らかな違いがあります。
育脳は、子どもの月齢に適した働きかけをすることで、子どもの能力を最大限に引き出します。
その効果的な方法を、年齢別に具体的にご紹介していこうと思いますので、是非家庭での保育に役立ててみてください。
「1か月~6か月」
この時期の赤ちゃんには、生後すぐの赤ちゃんに備わっている「原始反射」を利用します。
原始反射とは、特有の刺激に対し赤ちゃんが自分の意志とは無関係に反応することをいいます。
この反射を利用し体を動かすことで、筋肉や骨格の左右の歪みなどが補正され、
バランスのよい美しい体に導いてくれるのと同時に、運動能力も伸びていきます。
また、赤ちゃんをあやすときの定番ですが、ハンカチや手で顔を隠して「いないいないばぁ」をしたり、
おもちゃなどを目で追わせて好奇心を育んだり、見て触れられるようなおもちゃなどでのあそびも視覚を刺激して良いでしょう。
様々な刺激をくり返し脳に与え脳を鍛えることが重要です。
「7か月~12か月」
ずりばいやハイハイを始めるこの時期の赤ちゃんは、外の世界へ興味や関心を向けています。
好奇心や探求心が強くなるので、可能な限り自由な行動をとらせるようにしましょう。
自分で考えて好きなように行動することを尊重してあげることが何よりも大切です。
ハイハイを行うようになると、腕や足の筋肉が鍛えられていきますので、
布団などで作った段差をハイハイで乗り越えたり、ダンボールやマットで作ったトンネルに潜らせたり、日常の生活のあそびの中でも筋肉を鍛えていくことができます。
また、椅子に座っての遊びを通じて集中力を身につけたり、指先を使う練習は手を器用に使う基礎作りにもなり、脳の発達を促す効果があります。
0歳は脳も身体も大きく発達する時期ですので、積極的なスキンシップを心がけ、赤ちゃんに安心感や信頼感を育んできたいですね。
育脳は、赤ちゃんに一方的に教えたり特別な知識を詰め込むのではなく、あそびを通して能力を最大限にに伸ばし引き出すのです。