ひょっとして熱中症？！おもな症状と対処法

まだまだきびしい暑さが続いていますが、子育て中のパパ・ママや保育士の皆さんたちにとって、子どもたちが熱中症にならないよう見守ることが大切です。熱中症は、適切な対処を怠ると重篤な状態に陥ることがあります。
そんな、熱中症の主な症状とその対処法について詳しく解説しましょう。

熱中症とは？

熱中症は、高温多湿な環境に長時間さらされることによって、体温調節機能が乱れ、体内の水分や塩分のバランスが崩れることで発生します。特に乳幼児や高齢者は、体温調節機能が未熟または低下しているため、熱中症にかかりやすいと言われています。

熱中症の症状は、軽度から重度までさまざまです。おもな症状は以下のとおり。

めまい
立ちくらみ
筋肉のこむら返り（痙攣）
大量の発汗

頭痛
吐き気・嘔吐
全身の倦怠感
集中力の低下

意識障害（反応が鈍くなる、意識がもうろうとする）
高体温（体温が39度以上に上昇）
けいれん
呼吸困難

熱中症の症状が現れた場合、迅速かつ適切な対処が必要です。以下の対処法を参考にしてください。

直ちに涼しい場所（冷房が効いた室内や日陰）へ移動します。
服をゆるめ、風通しを良くします。

水やスポーツドリンクを少しずつ飲ませます。特にスポーツドリンクは塩分も補給できるため効果的です。
嘔吐がある場合は無理に飲ませず、医療機関に相談します。

保冷剤や冷たいタオルを首、脇の下、太ももの付け根などに当てて体を冷やします。
扇風機やうちわで風を送るのも有効です。

すぐに119番に連絡し、救急車を呼びます。
意識がない場合は、気道確保と共に救急隊が到着するまで適切な対応を続けます。

熱中症を予防するためには、日常生活での注意が重要です。

定期的に水分を摂取する習慣をつけましょう。特に汗をかいた後や外出時にはこまめに水分を補給します。

室内の温度を適切に保つためにエアコンや扇風機を使用します。
外出時には帽子や日傘を使用し、直射日光を避けるようにします。

通気性の良い軽い衣服を着用し、汗を吸収しやすい素材を選びます。

バランスの取れた食事を心がけ、塩分やミネラルを適度に摂取します。