お絵かきの知育効果と見守り方

子育て中のパパ・ママにとって、子どもが描く絵は、成長を感じられるもののひとつでもあります。
乳幼児にお絵かきをさせることは、育脳の観点からも非常に良いと言われていますし、保育園でもお絵かきの時間を楽しみにする子が少なくありません。
具体的異にはどのような影響があるのか、お絵かきの知育効果や親の見守り方についてご案内します。

お絵かきの育脳効果

想像力が発達する

子どもはみんな芸術家。自由な発想で絵を描いていきます。
どんな道具を使うか、どんな形を描くか、何色に塗るか、などすべて自分で決めるのです。
絵を描くときの想像力やひらめきは右脳が働くものなので、育脳に直結します。

手指が器用になる

絵を描くときは、クレヨンや色鉛筆を使います。そのため、幼い頃からお絵かきを頻繁していると、指先の効率的なトレーニングになります。文字を書いたり、お箸を使ったりする前段階の訓練としてもぴったり。
指先には脳につながる神経が集まっているので、脳に刺激を与えることにつながります。

形や空間の認識

お絵かきを通して、子どもたちは形や空間を認識するようにもなります。
ママやお友だちの顔、保育園のバス、近所の公園のブランコなど、どんな形のものがどこにあったかなど、思い出しながら描くことが、空間や図形の理解につながります。

心の安定

子どもは自分の考えや気持ちを言葉にはできなくても、絵で表現することができます。思ったままに絵にすると、自然と心が落ち着くのです。
また、周りの人から褒められることで、満足感や達成感、安心感も得られます。

 

子どもを伸ばす見守り方

1~2歳

最初のうちは、絵というよりなぐり描きになるでしょう。道具を使って線や色が描けることを楽しんでいる段階です。
パパやママも一緒にお絵かきしながら、お子さんの絵をほめてあげましょう。「赤と青がいっぱいだね」とか「おっきい丸が描けたね」などと声とかけると、色や形を覚えるきっかけにもなります。
クレヨンなどの誤飲に注意しましょう。

3~4歳

見たものや知っているものを想像で描いたり、テーマが決まった状態でも絵を描けるようになります。まだ何を描いているか、大人からはわからない絵も多いかもしれませんが、そんなときは「これは誰?」など尋ねてみましょう。
そのあとに、「お姫様が笑ってるね、楽しそうだね」とか「ぞうさんのお耳が上手に描けたね」など、具体的に褒めてあげることで、描き方に工夫が生まれたり、創造性を伸ばすことができます。

5歳~

それまで大ざっぱだった形が、細部まで表現できるようになってきます。パパやママから見ても、何を描いているのかわかってくるでしょう。
子どもから絵を見せられたらまずは褒めたうえで、いろいろ質問してみてください。「〇〇ちゃんは、このあと何をしたの?」など問いかけることで、お子さんの想像が広がります。