4歳児向け運動遊び

「幼児運動指針」という文部科学省の定めでは、合計60分以上、毎日体を動かすことが大切だとされているのをご存じでしょうか?
ところが現代社会においては、生活環境や遊びの変化などによって、子どもたちが体をのびのびと動かす機会は減っています。

しかし屋外ではもちろん屋内でも、工夫次第でその機会を増やしてあげることは可能です。

前回の3歳児向けに続いて、今回は4歳児向けのおススメ運動遊びをご紹介します。

 

4歳児の運動機能と運動遊びのねらい

4歳ころになるとケンケンやスキップなどの少し複雑な動きや、「片足ジャンプで前に進む」といった2つ以上組み合わせた動きができるようになってきます。
また、遊びのルールを理解できるようにもなり、お友だちとみんなで同じ目的で遊ぶ機会も増えるでしょう。その際に競争心が芽生え、お友だちに負けまいと頑張る姿も見られるかもしれません。

お友だちとの関わりを楽しみながら、好奇心を刺激するような運動遊びでさまざまな挑戦をさせてあげると良いでしょう。

 

手押し車

室内向けの運動遊びです。マットの上ややわらかいカーペットの敷かれた床など、手が痛くない環境がある場所で行いましょう。

遊び方はかんたん。子どもがマットの上で四つん這いになって、その両足を大人が抱えます。そして手だけでマットの上を進みます。
保育園や子どもが複数人いる場所などでは、チームに分かれてリレー形式にするのもおススメ。

 

スキップ競争

全身のバランス感覚やリズム感を養うのにぴったりなのが、スキップ。そんなスキップだけをつかって、競争してみましょう。

最初は上手にできない子もいるので、大人がお手本を見せてあげて子どもに真似させましょう。

 

氷おに

複数人で行う運動遊びとしておススメなのが、氷おに。

まずはジャンケンなどで、おにチームと逃げるチームに分かれます。スタートの合図でおには10秒数えたら、逃げるチームを追いかけて体をタッチ。
タッチされた子は氷になってしまうので、タッチされた瞬間のポーズのまま固まって動けなくなります。逆にチームの仲間がタッチすると氷が解けるので、逃げてOK。

おにチームが逃げるチームを全員タッチして氷にしたら、ゲーム終了です。

 

トラックレース

背中にダンボールなどの箱を乗せて、ハイハイしながら進むレースです。箱をバトンとして、チーム対抗でも遊べます。

4歳にもなるとなかなかハイハイしなくなりますが、手足の筋力を鍛えるのにはぴったり。さらに、背中に乗せた箱を落とさないように進むため、バランス感覚も養われるでしょう。