いつからはじめる?「お箸トレーニング」について

 

はじめに

子どもがご飯を食べる時に正しい箸の持ち方をしてほしいと、保護者の皆さんの誰もが思っているのではないでしょうか?

普段何気なく使っているお箸。
我々日本人にとっては、単なる食事のための道具にとどまらない、とても大切なものなのです。

中には、食事は美味しく食べられれば良しとするご家庭もあるようですが、お箸の持ち方が美しいと、一緒に食事している相手も気持ち良く過ごせます。
また、何よりもお箸を上手に使えることで、自分自身が楽しくスムーズに食事をいただけます。

大人になってからお箸の持ち方を矯正するのは簡単ではありません。が、幼い頃からトレーニングをして正しい持ち方を習得するのなら、誰でも簡単にできること。

今回は、そんなお箸を子どもに正しく使わせる『お箸トレーニング』や、そのスタート時期について詳しくご案内します。

 

 

お箸トレーニングはいつから?

お箸トレーニングは、幼稚園の入園に合わせて、3歳頃からスタートするのが一般的。
3歳から5歳ころは微細運動に対する能力が著しく伸びる時期で、お箸のトレーニングに最適なのです。

とはいえ、トレーニングの開始時期に決まりはありません。ですので、お箸トレーニングのスタートは、子どもの発育の様子に合わせるのが良いでしょう。
給食が始まる小学校に入学するまでには、一人で使えるようにするのが理想的。

お箸トレーニングを始める目安は以下のように言われることが多いので、是非参考にしてみてください。

①忍耐力や集中力が少しでもあること

指先の発達がまだ完全ではない子どもにとって、お箸の練習はなかなかハードルが高いことです。そのため、最後まで諦めずに目標を達成する忍耐力が必要になります。
お箸トレーニングをする中で、きちんと椅子に座っていられる集中力も大切です。

②コミュニケーション能力があること

子どもが大人からお箸の持ち方を教わるためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
まず、言葉を理解して受け答えができること。そして、自分をコントロールできる協調性も必要です。
人に興味を持ち認める力がつくと、アドバイスや行動を自分の中に落とし込み、習得することができます。

③スプーンを3点持ちできること

お箸を持つためには、親指と人差し指、中指の3本の指の力と手首の回転力が必要です。この3本の指が未発達の状態だと、お箸を支えることができません。
お箸トレーニングを始める目安として、スプーンの3点持ちができることが挙げられます。
子どもが上から握るようにスプーンを持っている子には、お箸の練習はまだ早いということ。
まずは3点持ちの練習から始めて、それが出来るようになったらお箸のトレーニングを始めましょう。

 

 

さいごに

一般的にお箸のトレーニングを始めるのは、幼稚園に入園する3歳頃と言われています。
しかし厳密にこだわる必要はなく、子どもの意欲や発育状況に合わせて前後するのは問題ありません。何よりも、じっくり気長に進めることが大切です。

また、お箸トレーニングだけでなく、毎日たっぷりおもちゃなどで遊ぶことで、子どもも飽きずにトレーニングに励んでくれるでしょう。
おもちゃ遊びも、お箸をマスターするのに必要な手指の発達のサポートになります。

皆さんも、ぜひご自身のお子さんに美しいお箸使いを習得させましょう。