身体と一緒に脳も育つ「縄跳び」の効果

はじめに

ほとんどの皆さんは、今までに一度は「縄跳び」をした経験があると思います。学校の体育の授業でやったという大人も少なくないはず。

そんな、日本で昔から親しまれている遊びである「縄跳び」が実は今、子どもの成長に必要な効果が多く期待できると話題に。さらに最近では、エクササイズやダイエットが目的で、大人の間でも流行しています。

今回は縄跳びで遊ぶことが子どもにとってどのような効果があるのか、詳しくご紹介していきましょう。

 

 

「縄跳び」遊びの効果とは?

①筋力がアップする

縄跳びは子どもの筋力アップに、大きな効果があります。

近年、子どもの外遊びの減少がたびたび話題となりますが、中には簡単な運動ですらできない子どもが増えているそう。運動ができない要因として、下半身の筋力不足があります。走ったりする少しの運動の機会も少ないと、下半身の筋力が不足・低下し、体幹も弱くなりがち。

縄跳びは場所を取らずに、また効率的に下半身の筋力を鍛えることができるためおすすめです。

②リズム感がつき、楽器演奏の際にも応用できる

縄跳びを上手に跳ぶには、一定の速さで縄を回し足を動かす必要があります。そのためには、リズム感を習得することが不可欠。

縄跳びが上手くできない子どものほとんどは、リズム感に問題があると言われています。
しかしリズム感さえあれば、縄跳びをうまく跳ぶことができるようになりますし、跳べば跳ぶほどリズム感は鍛えられます。

リズム感が養われれば、楽器を演奏するときもこれを応用して、楽譜通りのテンポで上手に演奏ができるようになるでしょう。

③忍耐力がつく

縄跳びの効果の一つとして、忍耐力の向上も期待できます。

多くの回数を途切れないように続けて飛ぶので、回数を重ねると疲れてしまい、もうやめたいと思う子もいるでしょう。ですが、そこでやめてしまうと良い記録は出ません。一度跳ぶことをやめてしまったら、回数のカウントはそこで終了です。

自分の記録を更新していくためには、常に前回の自分との戦いになります。自分に負けずに跳び続けるという気持ちを縄跳びから学ぶことができるので、他の場面でも必要となる忍耐力が養われるでしょう。

④ダイエット効果がある

近年、食生活の変化から肥満体型の子どもが増えているという事が、世間でも多々聞かれるようになりました。そんな子ども達に対しても、縄跳びは非常におすすめです。

縄跳びダイエットの最大のメリットは、『有酸素運動』であること。縄跳びを使い運動を続けることで新陳代謝が上がり、脂肪の燃焼度も比例して上がっていきます。

肥満体系の子どもに、いきなり長距離を走らせることは難しいですが、まずは少しの時間でも縄跳びをさせることで、肥満解消の第一歩となるでしょう。

⑤集中力がつく

縄跳びは一度跳ぶだけで終わりではなく、継続して縄を回し、多くの回数を跳ぶ必要があります。縄に引っかからずに跳ぶためには、意識を縄にに集中させる必要があるので、回数を重ねるほど疲れて集中することが難しくなるはず。しかし、それを乗り越えることで多くの回数を跳ぶことができます。

この反復が、結果的に集中力の向上につながるのです。

 

 

おわりに

縄跳びは比較的安価な道具一つで、誰でも手軽にできる運動というだけでなく、脳と身体の両方に良い刺激があります。学力向上のサポートと運動能力アップが同時に期待できるので、とても有意義な遊びと言えるでしょう。

毎日10分程度の継続が、子どもの将来に良い影響を与えてくれる可能性が期待高いです。ゲームなどの遊びばかりではなく、縄跳びも取り入れて、バランス良く遊べば子どもも楽しく健康的に。

皆様も早速今日から縄跳びを習慣化してみませんか?