●はじめに
『褒める』ということは、子どもを認めるということです。根本的に子どもは、褒められることが好きです。褒められると嬉しくなり、やる気がでて素直に親の言葉に耳を傾けます。親としても、子どもを叱るより、褒める機会が増える方がお互いにストレスも軽減されますよね。
今回は、子どもを伸ばすにはどのような褒め方をすれば良いのか詳しくご紹介します。正しい褒め方を知ることで、子どもの可能性を広げることが出来ますよ。
●正しい褒め方とは?
子どもの正しい褒め方のコツはいくつかあります。ここではそのポイントを項目ごとにご紹介します。
①子どもと一緒に喜ぶ
親子関係は上下関係ではありません。常に対等であり、うれしいこと、楽しいことなどを一緒に共有することで良好な関係を築くことが出来るのです。褒めるときも、子どもが「できた」ことに対して一緒に喜ぶことが大切です。うれしいという気持ちを共有すると、子どもの心に残りやすくなり、褒める効果が得られやすくなります。親にとっては小さなことかもしれませんが、子どもにとっては、その経験が今後の成長の大きな糧になるのです。
②子供に関心を持つ
保護者の皆さんはしっかりと子どもに関心を持てていますか?なぜなら、正しく褒めるにはタイミングが大切だからです。出来たことをそのタイミングで褒めることができるよう、日々子どもに関心を持つようにしましょう。出来たことやできなかったこと、今どのようなことに挑戦しようとしているのかなど、子どもの小さな変化に気付くことで、最適なタイミングで褒めることができます。
さらに、子どもは親から関心を持たれていると知ることで、親子の絆も深まるといったメリットもあります。
③行動やチャレンジした過程を褒める
出来なかったことが出来るようになったときは、誰でもうれしいものです。子どもが「できた」ときは、たくさん褒めてあげましょう。そのときは、結果だけに注目するのではなく、過程を見て褒めることが大切です。子どもは、出来るようになるまでにあった「できない」という葛藤を乗り越えて努力してきて成功します。大人にとっては容易いことだとしても、子どもにとってはチャレンジの連続と言えるでしょう。そのため、過程を認めることで子どもはさらに成長するでしょう。
④どこがよかったのか具体的に褒める
「すごいね」「えらいね」と褒めるのは簡単ですが、それではあまり意味がありません。どういうところがすごいのか、なにがえらかったのか、子どもがどれくらい頑張ったからできるようになったのかなど、より具体的に褒めるようにしましょう。ひと言で伝えるよりも、具体的に褒めた方が子どもに伝わります。
⑤感謝の気持ちを伝える
「ありがとう」と感謝の言葉を伝えることも、子どもからすると褒められていると感じます。誰かのために何かをし、感謝されるという経験はかけがえのないものです。子どもは一人の人間として頼られ感謝されると、自信を持つようになります。ですので、褒め方を考えて悩むよりも、時には子どもにしてもらったことに対して素直に感謝の気持ちを伝えることが効果的です。親の姿を見て、子どもも人に対して素直な心で感謝できるようになるでしょう。
●最後に
普段から実践できていた褒め方や、褒め方の新しい発見はありましたか?正しく上手に褒める為には、日頃から子どもにしっかりと関心を持つこと、そして褒めるタイミングも見極めることが大切です。また、出来たことを一緒に喜び、そこに至るまでの過程を褒めることが何より重要です。また、感謝の気持ちを伝えることも効果的と言えます。この機会に褒め上手になって、子どもの可能性を大きく広げませんか?