「頭がいい子」は社会の変化で変わる?!話題の「HQ」とは?

はじめに

皆さん、今世間で話題になっている「HQ」という言葉、その意味をご存知ですか?

「HQ」は特に子どもの教育シーンでよく耳にするようになりました。
今の時代、ITの発展やAIの登場により、「計算が早く正確にできる」「知識が豊富にある」という「頭脳明晰な子ども」の特徴は、コンピューターが代わりに担うことができる時代になりつつあります。
学校教育の現場では、「詰め込み型」の学習から「主体的・対話的で、且つ深い学び」へと、子どもたちに求める「学び」の形が変わっているのが現実です。「HQ」はそんな変わりつつある時代のニーズに誕生した、今後の子どもへの教育に欠かせない力を表す言葉です。

今回は「HQ」とは具体的にどんな力なのか、この「HQ」がもたらす子どもへの変化をご紹介します。

 

「HQ」とは?

そもそも「HQ」とは何なのでしょうか?
「HQ」とは、昔からあるIQ(知能指数)や、世界的ベストセラーで話題になったEQ(心の知能指数)に続き、ここ数年で注目されている指数のひとつです。

HQは「Human Quotient」、つまり「人間性知能」を意味します。HQは「目的・夢に向かって、社会の中で協調的に生きるための脳力」。そしてHQは、あらゆる脳の力をうまくコントロールする役割を担っていると言われています。

ですので、一般的に「地頭がいい」といわれる、状況にあわせて自分の持っている能力を使いこなすことができる人も、「HQが高い」と言えるでしょう。
この未来型学力とも言える「HQ」を伸ばせた子どもは、「HQ」の高い子ども=本当の意味で「頭がいい子」なのです。

 

「HQ」向上による子どもの変化

「HQ」が向上するとどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
『目的をもち、未来志向的で計画的になる』、『学習意欲が高くなる』、『相手を思いやれるようになる』、『社会的に成功する』、『個性と独創性が生まれる』、『問題解決能力がつく』や『協調性が生まれ、理性的な人間になる』など、沢山のメリットが表れます。

「HQ」を伸ばすには五感を使った「原体験」が良いとされています。特にその中でも、キャンプはおすすめです。
家族みんなで大自然のなかでテントを張り、食事の準備をして、夜には暗闇のなかで星の輝きや、たき火を楽しむなど、普段はなかなかできない活動を楽しく体験できますし、キャンプにつきものである急なハプニング、例えば突然雨が降り出したときや、キャンプ道具の一部を持ってくるのを忘れてしまったときなどの対応も、HQを育んでくれる大切な教材になのです。

 

最後に

「HQ」が人間にもたらす良い変化は沢山あるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。前述に挙げたようなメリットは、人が生きていく上で必要な力であり、持っていて損をすることは絶対にない力でもあります。
いくら高い学力を持っていても、そもそも学習意欲が湧かないと効率の良い勉強はできないですし、良好な人間関係を構築する上で、相手を思いやることや、協調性をもった行動ができることは欠かせません。

そんな、日常生活でも欠かすことのできない「HQ」を高めるために、今では多くの研究が進んでおり、本も多く出版されています。
まずは、アウトドアの代名詞のキャンプなど、ご家庭で楽しめるイベントから始めてみるのも良いかもしれませんね。