はじめに
お昼寝は子どもに限らず、大人も体の疲れが取れて頭がスッキリします。
お昼寝には、体の疲れを癒やし、精神的な疲れや緊張を緩和させる効果があると言われています。それに加えて、睡眠中に分泌されるメラトニンというホルモンは細胞の免疫力の向上や成長の手助もしてくれます。
特に幼児期は、メラトニンが最も多く分泌される時期にあたるため、お昼寝は子どもの健やかな成長に欠かせないものだと言えるでしょう。
子どもは、大人と比べると脳も体もまだ未熟なため、お昼寝がないと体力や集中力が持たず、ぐずってしまったり、時には夕方に眠ってしまって夜眠れなかったりすることがあります。
そうならないように、子どもが規則正しく元気に生き生きと過ごすため、お昼寝は欠かせないのです。
今回は、年齢別にみる理想のお昼寝時間や、寝かしつけのコツをご紹介していきます。
理想のお昼寝とは?
お昼寝を含む睡眠は、毎日同じ時間帯に規則正しくとることが理想的です。睡眠だけでなく食事・お風呂・遊びなど、1日のだいたいのスケジュールを決めておき、それにそった生活を心がけることで、生活リズムも安定するでしょう。
毎日の生活リズムが不規則だと、子どもの睡眠のリズムはつきにくくなってしまいます。スケジュールが規則正しいと、お父さんやお母さんもスケジュールが立てやすいですよね。
そうは言っても、実際に子育てをしていると、スケジュール通りにお昼寝をさせるのは難しい場合もあると思います。お家の中で過ごす日もあれば、子どもを連れておでかけをすることも勿論あります。
できる限りおでかけの時も基本のスケジュールを意識して、お昼寝の時間に子どもが眠りやすい環境をつくってあげるように心がけると生活リズムが整いやすいですよ。
0~1歳児は2時間半から3時間、2~3歳児は2時間前後、3~5歳児は1時間~1時間半のお昼寝を取る保育園が多いようですが、子どもによって個人差もありますし、お昼寝をしたくないという場合は無理にさせる必要はないと思います。
しかし、0~2歳の小さな子供にとっては一日というものはとても長く感じます。そのため、夜の睡眠だけで昼の長い時間を過ごすことは難しいので、体力の回復、病気の予防、ストレス解消、生活リズムを構築するためにも0~2歳児にはできる限りお昼寝の時間を作ってあげましょう。
寝かしつけのコツは?
寝かしつけのコツは大きく3つ。それは『気持ち』・『ボディタッチ』・『環境』です。
まずは『気持ち』ですが、保護者の気持ちが安定していないと子どもはそれを察知するのでなかなか寝付かなく、悪循環になってしまいます。育児は疲れるのが当たり前です。
「なかなかお昼寝してくれない・・・」と悩んでしまうこともあります。そんな時は数時間でも誰かを頼って一人でリフレッシュする時間を設けたり、食事に出たりしてみるのもおすすめです。
2つ目は『ボディタッチ』です。子どもの背中をトントンしてあげたり、手足を握ったりさすってあげたりして、体温で温めてあげることで安心して寝付いてくれる子どもも多いようです。
最後は『環境』です。心地よいオルゴールなどの音楽をかけたり、眠りに適した服を着せてあげることでも入眠をサポートできます。子どもは体温が高いので、大人よりも衣類は一枚少ないくらいが丁度良いでしょう。
これらのコツを実践して、快適なお昼寝ができるようにしてみましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
子どもにとってお昼寝は、健康な心身の成長に欠かせません。できるだけ決まった一日の生活リズムを構築し、それに沿った生活を心がけることや、寝かしつけも、いつものパターンで中々眠ってくれない場合は、衣類から変えてみるなど、少しいつもと違う方法を試してみるだけでも快適な入眠をサポートできるかもしれません。