5歳児におすすめのしかけ絵本

●はじめに

最近のしかけ絵本は、ページをめくると仕掛けが飛び出すものや、触ると面白い質感のもの、中には匂いのするものまであります。しかけ絵本には子どもがワクワクするような工夫が沢山詰まっています。
しかけ絵本は月齢の小さな子どもにも分かりやすく、絵本に興味を持ってもらうきっかけにおすすめです。
5歳児というと幼稚園や保育園では年長さんになります。お友達との遊びも以前に比べて複雑になり、喧嘩も自分たちで話し合い解決できるようになってきます。大人のこともよく観察しているので、周りの状況もきちんと把握できる年齢になります。
絵本に関しては、物語に込められたメッセージも読み取れる年齢になり、少し長めの絵本でも読み聞かせをするとしっかり聞けるようになってきます。今回は、しかけ絵本の世界を存分に楽しめる5歳児になる子どもにおすすめしたい仕掛け絵本をいくつかご紹介します。

●5歳児にぴったりのしかけ絵本

Ⅰ.『恐竜探検』

子どもに大人気の科学しかけ絵本シリーズの一冊です。地球上の生き物の中で、最も驚くべき姿をしている恐竜の進化過程や空を飛ぶ様子、海を泳ぐ姿など、普段の生活ではなかなか見られない世界を見ることができます。透明シートのしかけになっており、恐竜が生きていた世界を立体的に再現しているので、まるで自分が恐竜の世界に生きている様な気分を味わえます。

Ⅱ.『カラーモンスター きもちは なにいろ?』

 

人間には嬉しさや不安、穏やかさや悲しみ、怒りなどの様々な感情があります。自分が今どのような感情なのかを理解することは大人にも難しいですよね。それを子どもが理解することは、より難しいことです。このしかけ絵本は、その感情をカラーモンスターたちと一緒に色分けして整理をしてくれます。感情が色によって分けられることで自分の気持ちを見つめるきっかけになると共に、「共感力」の成長を育む手助けになってくれるでしょう。

Ⅲ.『動物の見ている世界』

「動物が見ている世界ってどんなもの?」多くの子どもが抱くこの疑問を問われる大人も多いのではないでしょうか?このしかけ絵本は、そんな子どもの純粋な疑問に答えてくれる一冊です。
猫はとてもひどい近眼であること、馬と牛は前がよく見えていないことなど、動物や昆虫の目には世界がどのように映っているのかがしかけ絵本で表現されています。子どもだけでなく、大人にとっても勉強になることでしょう。

●最後に

子どもの年齢が大きくなると共に絵本の中身も徐々に複雑な内容のものになっていきます。中には大人も一緒に楽しめるようなしかけ絵本も多くあります。絵本を通して楽しい時間を過ごすことができたり、食育、知育に役立てたり、感情を育てたり、絵本から芸術を学んだりと子どもの世界は大きく広がっていきます。しかけ絵本を使うことで、その絵本のメッセージをより深く感じ取ることができるのもしかけ絵本の良さの一つです。大人も驚くようなしかけ絵本も沢山ありますので、保護者の皆さんも一緒に楽しめるしかけ絵本を見つけて子どもと読んでみませんか?