子どもの能力を最大限に引き出してあげたい、と願う親は多いのではないでしょうか。
しかし生まれてからすぐ始める育脳はメリットが多い一方、気を付けないとマイナスになってしまう懸念もあります。
では、育脳教育のメリットとデメリットは、一般的にどのようなことが考えられるのでしょうか。
育脳のメリット
柔軟性が高い乳幼児期、特に3歳までの脳は、あそびを通して刺激をどんどん吸収し発達していきますので、優秀な人材の育成に期待されています。
親子の触れ合う時間が増え、子どもだけでなく親も育児を楽しみながら進めることができるのが人気の理由の一つです。
しかし一度覚えたことでも、脳は使う機会がないと忘れていってしまいます。
例えば、英語の「L」と「R」を聞き分ける能力は、刺激を受ける環境に置き続けることで定着させることができます。
注目されている英語の早期教育に関して言えば、この時期に英語脳が形成されるのと同時に、日本語と英語のそれぞれで考えることができるようになるのです。
また、子ども自身も、小学校入学後に勉強への不安や苦手意識を持たずに、何にでも積極的に取り組めるはずです。
幼少期から勉強する習慣が自然と身についているので、スムーズに学校生活に馴染めるでしょう。
ではデメリットは?
親の意思でスタートする育脳は、基本的に受け身の教育です。
例えば子どもが興味を示さないときに、一方的に覚え込ませるようなことをすると、自分で考えたり創造したりする能力が伸びなくなると言われています。
このような受け身の姿勢のまま社会人になると、自分で判断できない指示待ち人間になってしまう危険性があるので十分な注意が必要です。
また、子どもは親の期待に応えたいと頑張るものなので、ストレスを感じ精神的に不安定になったりキレやすくなるなどの心配もあります。
育脳はその年齢に適した遊びなどを通して学習していきますが、その遊びは子どもが自由な発想や想像力で遊ぶものとは性質が違います。
そうならないためにも、親の意思で行う育脳だけではなく、人と触れ合ったり、同学年の子どもたちと自由に遊ばせる時間も大切なのかもしれません。
上手に育脳とつきあうために
小さな頃の脳の刺激は重要で、なるべく早い時期から始める方が良いと言われると焦ってしまうと思いますが、
大人目線ではなく、子どものペースで楽しんでいるかを常に意識して進めていくことが大切ですね。